トップメッセージ
「鉄」は現代の社会において欠くことのできない重要な素材であり、自動車・道路・橋・船舶・ビル・鉄塔などの素材として広く使用され、様々な形で我々の生活を支えています。鉄鋼業は人々の生活にかかわる広範囲な産業分野に鉄鋼製品を供給する基盤産業です。
そして、一旦使命を終えた鉄は、鉄スクラップとして分別・回収され、電炉で溶融・再生することによってリサイクルされた後、再び我々の社会に送り出されます。国内で年間に9千万トン生産される鉄のうち、約3割はスクラップより再生された鉄であり、この鉄のリサイクルを事業としているのが我々電炉メーカーです。
鉄スクラップは、天然資源に恵まれない日本にとって大変重要な資源であり、当社はこの限りある地球資源のリサイクルを通じて資源循環型社会を構築することを使命として、事業を展開しています。
当社は、日本製鉄グループの中核電炉メーカーとしての役割を担い、常に一般形鋼のリーディングカンパニーとして社会に貢献しております。国内生産拠点は大阪事業所堺工場・恩加島工場、西日本熊本工場、岸和田工場の他、グループ会社である東京鋼鐵株式会社(栃木県小山市)を有し、年間約100万トンの鉄スクラップをリサイクルし新しい素材として社会に還元しています。
また、インドネシアにおいて、グループ会社であるKOS社(PT.KRAKATAU OSAKA STEEL)が事業展開しており、インドネシアを中心に東南アジア地域の発展に寄与しています。
製造する品種は、建設・土木・産業用に主に使用される山形鋼、溝形鋼、異形棒鋼を代表として、高付加価値品種であるエレベータガイドレールや軽レールなども製造しており、多種多様にわたります。優れた品質とデリバリーで支える「大阪製鐵ブランド」により一層磨きをかけ、多様化するお客様のニーズに常に的確にお応えする製品をお届けする所存です。
SDGsに世界が一丸となって取り組む中において、大阪製鐵グループはカーボンニュートラルへの取り組みや人的資本の強化、コーポレートガバナンスの強化など、サステナブル社会への貢献を前提とした企業活動を強力に推進することにより、企業価値の向上に努めてまいります。
これからもより高品質の鉄を社会にリサイクルし、人々の豊かな暮らしを支えるため、弛まぬ努力を継続してまいりますので、大阪製鐵グループに、一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
大阪製鐵株式会社 代表取締役社長